新経営研究会発足40周年記念 特別講演「語り継ぐ夢と挑戦」入交昭一郎 Shoichiro Irimajiri
 命を燃やして  
 日本を世界に輝かせつづけた人々の 
 
夢と挑戦があった!  
 
その歴史と道のりを 
 
ご本人のご体験と思いを通して 
 
語り継いでいただきたい  
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主催者からご挨拶

新経営研究会
代表 松尾 隆

弊会は去る1982年、同志が相語らい、急変する企業環境の下で各企業が其々の強みを発揮し、このグローバル化の時代、わが国の特徴と強みを発揚させる新たな飛躍への指針を求め合おうと、わが国企業の経営トップ、技術系幹部の方々が産業横断的に交流、相互啓発し合える機会と場の必要を痛感し合って発足させた同志会です。お陰様で、弊会は今年2022年11月、発足40周年を迎えます。これも偏に皆様の厚いご支援の賜物で、改めて衷心より幾重にも御礼申し上げる次第です。

つきましては、弊会では40周年記念事業として、来たる2022年6月から月例会で6回にわたり、元本田技研工業(株)副社長、元(株)セガ 社長 入交昭一郎氏をお囲みし、氏が歩んで来られた夢と挑戦の道のりを“自らのご体験と思い”を通してご披瀝いただき、私たちへの掛け替えのない示唆とさせていただくと同時に、希望と勇気を開く機会ともさせていただきたいと願っています。

ご案内の通り、入交昭一郎氏は、日本が敗戦の痛手からようやく立ち直ろうとしていた時代、輝く夢と溢れる挑戦心の下、数々の革新的挑戦に挑み続け、日本を世界に輝かせ続けたお一人でした。

氏は1963年 東京大学工学部航空工学科卒。在学中、航空機エンジンからレース用エンジンに関心が移り、本田技研に入社。研究所配属後、F1エンジンの設計を一任されます。昨年12 月、ホンダは30年ぶりに悲願のF1優勝を達成しましたが、その原点は1965年、メキシコGPでのホンダF1初優勝。入交氏もそのエンジン設計に加わっていたRA-272の快挙でした。

入交昭一郎氏の産業人としての第一歩は本田技研工業の創業者 不世出といわれる天才的技術者 本田宗一郎と藤澤武夫という二人の偉大な創業者から直接薫陶を受けたことに始り、共に一つの時代を開き合って来た方と言って過言でないでしょう。

又、ホンダは世界の車メーカーが米国大気浄化法マスキー法のクリアーは絶対不可能と断じる中、希薄燃焼エンジンの開発で世界で初めてこれをクリアーし、ホンダの名前を改めて世界に知らしめた革新的エンジンCVCCを発表しましたが、氏はこの開発にも深く関わっていた方でした。

1973年、CVCC発表直後、ビッグ3から異議申し立てがあり、「これは小型の日本車だから出来たように見えるが、5.7ℓフルサイズの米国車では不可能だ」とクレームをつけてきた。ホンダはこの挑戦を受け、遂にビッグ3への技術供与に成功しますが、その中心となったのが入交昭一郎氏でした。技術供与決定後、ビッグ3からギャラクシーのような車が毎月、何台も送られてくる。データ採取のため走らせるとそれは感動の連日で、米国の技術力の高さを改めて思い知らされることになったと言います。5.7ℓ V8で音もしない! フルオートマチック、加速は凄くブレーキは効く!乗り心地は抜群。正に夢の車だったそうです。CVCCでは勝ったが、こんな凄い車を俺たちに創れる日が来るんだろうか、そんな思いにおそわれたそうです。ところが1974年の夏頃、ビッグ3への対応でその米国の一社に出向中だった入交氏たちは、「もしかしたら俺たち彼らに勝てるんじゃないか?」という予感を覚えていたといいます。今だから話せるCVCCビッグ3への技術供与秘話です。そして世界初の楕円ピストンエンジンの開発。1979 年 「1兆円企業初の30代取締役」と騒がれた本社取締役就任、1979〜 83年 ヤマハと二輪のトップシェアを争ったHY戦争とその総指揮、1984年米国ホンダ初代社長就任、1990年 本社副社長就任、1993年4月 本田技研退社。氏のホンダ時代は正に感動溢れる歴史でした。

そして1993年、友人の紹介で中山隼雄氏との感動的出会いを得て副社長としてセガに入社。後に社長。以後、大川功、ビルゲイツ、NVIDIA CEO Jensen Huang、広井王子、秋元康各氏と出会い、セガサターン用ゲームソフト「サクラ大戦」 を製作総指揮、セガの一大人気シリーズに育て上げます。 その後、氏はエンターテインメントの未来を先取りしてゲームと通信機能を融合。他ゲーム機では見られない立体的3次元映像を楽しめる「夢のゲーム機・ドリームキャスト」の開発に全力を尽くしますが、その心臓部・3 次元グラフィックスを支える半導体チップの開発に遅れを生じ、発売には間に合ったものの年末の大商機で売り逃しを起し、2000年6月、責任を取って社長を辞任します。 このゲームの世界は今、次期オリンピックに登場が期待される「eSports」にまで発展しています。

今回、入交昭一郎氏が歩んで来られた掬い切れぬ程の示唆に溢れた感動溢れる道のりにご本人との直接的な出会いを通して感動的に触れ、氏が今日危ぶむ 「エテ公でもアイルトンセナに勝つ車」という今日の開発思潮にも触れながら、今後の技術開発を本質的に考える機会ともしたいと願っています。 皆様の積極的なご参加を願ってやみません。

入交昭一郎氏略歴LECTURER BIOGRAPHY

1963年、東京大学工学部航空工学科卒。本田技研工業入社。F1エンジン開発を一任され、天才的技術者 本田宗一郎と藤澤武夫という二人の偉大な創業者に直接薫陶を受けて氏は産業人としての第一歩を踏み出した。1973 年、米国マスキー法を世界で初めてクリアした画期的エンジンCVCCの開発に関わり、米ビッグ3への技術供与を成功させた。1978年、 世界初楕円ピストンエンジンを開発。1979 年「1 兆円企業初の30代取締役」と騒がれ、本社取締役就任。1979~83年、二輪トップシェアを争ったHY 戦争を総指揮。1984年、米国ホンダ初代社長。1990年 本社副社長。1993年 本田技研工業退社。以後、セガでI Tとエンタメへの「夢」に挑戦。

講演プログラムPROGRAM

講演は全6回。元国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長 鈴木一義氏の司会進行となります。講演時間は3時間(休憩含む)、質疑応答30分の予定です。

  • VOL.1

    6/15 (水)13:30〜

    夢がすべて─ 私とモータースポーツ ─

  • VOL.2

    7/21 (木)13:30〜

    HY戦争 ─ 私と二輪車 ─

  • VOL.3

    8/25 (木)13:30〜

    ホンダウエイ─ 私と四輪車 ─

  • VOL.4

    9/22 (木)13:30〜

    本田宗一郎と藤沢武夫─ 私とホンダ ─

  • VOL.5

    10/20 (木)13:30〜

    ドリームキャスト─ 私とIT、エンターテイメント ─

  • VOL.6

    11/16 (水)13:30〜

    ドライバーシートから
    バックシートへ
    ─ コンサルタント会社
    有限会社 入交昭一郎の設立 ─

VOL.1 6.15WED

1. 夢がすべて

小学校4年生、中正夫著「航空の驚異」を読んで触発される

2. チャックイエーガーが生涯のヒーロー

夢を持つことの幸せ、ジェット戦闘機を開発する

3. 夢の消滅と代替えとしてのホンダグランプリエンジン

卒業設計はF1エンジン / ホンダ入社と第一回日本グランプリレース

4. 本田技研レーサー設計室

ホンダのGPレースの歴史、グランプリレース参戦宣言 / 世界の趨勢は2ストロークエンジン、ホンダは4ストローク / グランプリレースエンジンRC115・RC147 / マイクヘイルウッドとカスタム車体 / シルバーストーンF1レースとホンダ宗一郎の激怒 / 1.5LホンダF1最初の優勝 / 3L F1ホンダRA273エンジンの開発 / リッチ―ギンサーと幅広車体

5. レース活動中止命令

本社と研究所の軋轢 / F1、オートバイGPレースは外部チーム運営

6. F1エンジン空水冷論争

走る実験車(本田宗一郎)とレースに勝つ目的の現場

7. 8年間レース活動から離れる

TN360、H1300エンジン開発 / CVCCエンジン開発 / 2輪専門研究所立ち上げ

8. グランプリレース再開宣言

背景に2輪業界の勢力変化 / HY戦争の第3方面軍としてのレース活動 / アメリカホンダレース部隊の重要性 / デイトナスピードウイークと鈴鹿8時間耐久レース / NR500プロジェクトの立ち上げ / すべての新技術を試してみる

9. HRCの設立

モータースポーツは人と機械の組み合わせ / レース人材の育成 / フレディースペンサー、天才ライダーとの出会い / 1983年グランプリレース500、250ccダブルタイトルとデイトナ全クラス制覇

10. 5年間レース活動から離れる

鈴鹿製作所所長、HAM社長 / ハーバードビジネススクールでの講義“レーシングスピリッツ” / BOSS IS ALWAYS RIGHT、インデイアナポリスレースウエイ

11. 再びF1に関わる

研究所社長としてF1総責任者 / 大きく変わった技術、電子化、ターボ、カーボンファイバー、ニュウマティックバルブ / アイルトンセナ、天才ドライバーとの出会い / F1燃料戦争

12. 現代のモータースポーツと企業のかかわり方

ホンダ第4期F1エンジン開発の苦闘、流れから離れると追いつくの大変 / ビジネスとしてのF1、モトGP / 企業カルチャー、ブランドイメージとしてのモータースポーツ / 再びF1は走る実験車に?

VOL.2 7.21THU

1. ホンダスーパーカブ

60年前に驚異的な商品、現在まで1億台以上の生産

2. 私の乗り継いだバイク

スーパーカブ、CL72スクランブラー、CB400スーパーフォア、VF750、NR750、BMW1200RS、モンキー125

3. 1974年2輪排気ガス対応から2輪開発部隊に入る

CIVIC CVCCで4輪事業の目途が立ち、2輪事業の見直しがスタート / 研究所の分離、朝霞研究所の設立 / ハーレーダビッドソンを救え

4. 2輪80戦略

ホンダ最初の長期戦略と実践、マーケットを理解している開発者がいない / カリフォルニア現地でのバイク経験を積む、オンロード、オフロード / HRAの設立とアメリカホンダ2輪技術検証部隊の設立 / 異種競争開発 / 1000cc越え大型バイク解禁

5. HY戦争前夜

国内三ない運動対策作戦、ロードパル / 国内販売ヤマハパッソル騒動 / 国内販売ヤマハパッソル騒動、国内販社の反乱 / ヨーロッパ販売不振騒動、ノルマンデイ作戦 / アメリカチョッパーバイク騒動 / 開発者現地適合テストと定期現地バイクライド実施

6. HY戦争勃発

ヤマハ小池社長宣言とホンダ河島社長の決意 / 絶対に勝つための戦略と実践 / 戦時将校任命とベテランバックアップ / 主戦場は国内スクーター、アメリカスポーツバイク、世界レース活動 / 使える新技術はすべて検討 / 開発能力強化に外部資源の最大限投入 / 国内戦略にボストンコンサルテイング共同作業 / 新規コンセプトのための那須山籠もり

7. HY戦争の終戦とその結果

完勝するもマーケットの荒廃 / 5〜10年間の資源を短期に投入しすぎ

8. もう開発はいいだろう、造りをやれ

鈴鹿製作所所長、HAM社長

9. 帰国後オールホンダ開発、生産責任者となる

5年間で2輪マーケットの大変化 / 先進国マーケットの縮小と途上国マーケットの拡大 / 2輪事業のコンセプトの大転換 / HGA開発戦力の配分の逆転 / タイに初めてのバイクデザインセンター展開

10. 現在の世界バイク市場とその考察

うまく適応できているホンダ2輪コミューター部隊 / ニッチマーケットに対応できない、ホンダスポーツバイクと勢い回復した欧米メーカー

11. 最後まで楽しみたいバイクライフ

シルクロードバイクツアー

VOL.3 8.25THU

1. 4輪車最後発メーカーだったホンダ

乗用車御三家、トヨタ、日産、いすゞ / 儲からなかったAK、ASシリーズ、憧れのS600

2. N360欠陥車か?

国会での議題になる / 車メーカーとしてより広い知見の必要性を知る

3. TN360

F1中止後最初のプロジェクト、初めての市販車 / F1プロジェクトメンバーが開発主導 / レース車よりも多くの要件、技術的なむつかしさ / 北海道アイシングクレーム、市販車の厳しさを知る

4. H1300ホンダ最初の本格乗用車

本田宗一郎の信念 DDAC空冷エンジン / とんでもない難問続出 / サラリーマンは役者論 / 夢は実現したが根本的な問題積み残し、企業存亡にかかわる / 藤澤武夫による軽井沢研究員集会

5. CIVIC

社運を賭けた最後のチャンス / 5つのお願い / 企業文化の転換 エンジン主体からトータルバランスへ

6. ローマクラブ提言とマスキー法のインパクト

将来エンジン百花繚乱時代 / ロータリーエンジンの衝撃 / ロータリーエンジン対抗馬の開発 / マスキー法クリアエンジン開発チーム、イッパチグループ / リーンバーンエンジンの完成と特許網戦略 / CIVIC CVCC マスキー規制合格の衝撃とビッグ3首脳来所 / フォードへのCVCC技術供与 / 当時、雲の上のビッグ3 / フォードデアボーントリプルE / テストマニュアルはフォードの歴史 / もしかして勝てるかも

7. 手薄になった2輪事業への移動

8年間の2輪事業立てなおし

8. もう開発は良いだろう、次は生産をやれ―鈴鹿製作所所長へ

異なる村へ行くと考えろ / 問題山積の84 CIVIC の立ち上がり / 車生産技術、マネジメントを特訓してくれた先輩諸氏 / リーダーシップが取れるまでの過程

9. いよいよ海外へ

日米貿易摩擦 / HAMの立ち上げ / 太平洋が二つに割れても生き残る戦略

10. ビッグ3との真っ向勝負

日本車輸入規制の恩恵 / 先発フォルクスワーゲンの教訓(強味を残しどうローカルと同化するか) / 海外未経験従業員、従業員家族の苦労、ファミリーセンターの設立 / サプライチェーンの構築 / アメリカ自工会メンバーになる / 日本自動車産業の最盛期、ミシガン大学STUDY OF AUTOMOBILE / 日米文化の差 / ホンダウエイの編纂 / EEOC からのプレッシャー

11. 5パートストラテジー

HAM自立化に向けて

12. 帰国後開発、生産総責任者となる

British Layland / ホンダの足踏み / TQMの全社導入 / 53歳でホンダを退職

VOL.4 9.22THU

1. 入社試験無し

面接で、近頃の若いのは夢がないなーと

2. 入社時の衝撃

“定年で終わるとき、つつがなく過ごせてもらいました”なんて絶対に言うな!─本田宗一郎、“俺たちにやらせてもらえれば人工衛星だってあげられる”─研究所部長 / 世界ブランプリレース出場宣言のインパクト

3. 全員が信じていた本田社是

3つの喜び / 市場があるところで生産をする / 世界的視野に立ち顧客の喜ぶ製品を廉価に生産する

4. おとっつあん

感覚的に機械を理解できる人 / マネするな、しかし先人の知恵を使え / 人を乗せる天才的なセンス / 絶対権力者なのに若造でも議論できる雰囲気 / 経営は藤沢さん任せ、リーダーとしての資質

5. 研究所の独立の功罪

本田宗一郎と藤沢武夫の独立性のぎりぎりの選択 / 1968年売るものが出てこない。500人しかいない研究所でレースばかり / 1968年すべてのレースの中止決定 / マーケットに投入する製品については研究所がすべての責任を負う / 研究所は万能でなければならない

6. すべての部門に創造性を要求

本田エンジニアリングの苦闘 / SF 構想を立案した営業

7. N360欠陥車騒動が変えた独りよがり思想

ホンダとして多くの仲間造りの努力、内向きから外向きへ

8. 天才でも間違える

すごかった藤沢副社長の信念と行動 / 軽井沢研究員集会での藤沢副社長の言動 / バックアッププランの重要性

9. 本田宗一郎、藤沢武夫の同時引退

何をしてよいかわからなくなった研究所 / ジーニアスアプローチからシステムアプローチへ

10. 引退後の本田宗一郎

銀座に事務所を構えたにもかかわらず、絶えず研究所へ / 意見を我慢するも時々本音 / ホンダ乗用車にフロントグリルをつけなさい!騒動 / VF750リコール問題時のコメント、全役員に伝えなさい

11. 藤沢武夫の夢

アメリカに行けなくなったもどかしさ / 二人にとってアメリカで成功することは生涯の夢 / 藤沢氏との最後の会話

12. リーダーの少ない日本の現状

VOL.5 10.20THU

1. ホンダを離れて第二の人生

GMからの誘い / ルイヒューズとGMヨーロッパ / 堀紘一とセガ / 鈴木裕とセガバーチャレーシングの衝撃 / 中山隼雄氏の夢、ハイテクテーマパークと家庭用マルチメデイア

2. セガの内情

ミュージックボックスからゲーム機最前線へ / アメリカでセガジェネシスとソニックザヘッジホッグの大成功 / さらに時代は3DCGへ、デジタル化への苦闘 / アメリカ軍事技術の利用で世界初3Dゲーム機──マーテインマリエッタ社CG技術 / 内部の後進性とIT技術の欠如 / 負の遺産の処理、セガアメリカの在庫処理とアタリ特許紛争

3. サターン

すでに開発が終盤にあったセガサターン / 過去のソフトに引きずられて3Dグラフィックに遅れたセガサターン / ゲームセンターカルチャーからコンシューマービジネスへの転換苦戦 / キラーソフトRPG開発サードパーティ取りこめず / ソニープレイステーションに完敗

4. ハイテクテーマパーク

ジョイポリスを皮切りに全世界からの引き合い / 国内8か所、海外4か所立ち上げ / 大規模テーマパークを支える技術未成熟

5. セガの経営苦境に立つ

バンダイとの合併事件 / トップの交代 / 中山隼雄氏と大川功氏 / 大川功の夢

6. セガドリームキャスト

次世代3Dゲーム機で巻き返す / 基本戦略は、十分な3Dグラフィック機能、サードパーテイ取りこみ、インターネット接続 / ハード戦略:nVidia、イマジネーションテクノロジー、日立、NEC / ソフト戦略:独自OS、マイクロソフトウィンドウズCE / サードパーティ戦略:広井王子、斉藤豊、 / ブランドイメージ戦略:秋元康 / モデム内蔵 / 日本、アメリカ、イギリスゲーム専用電話回線網

7. シリコンバレーと日本との二重生活

nVidia:Jansen Huang / Planet Web、カムランエラヒアン、ケンスーフー / マイクロソフトとビルゲイツ / 大川ヒルズ会議 真夜中自家用ジェット機内で大川氏の独り言

8. 大川功氏MITに巨額の寄付

将来の子供のための研究部門設立

9. サクラ大戦

広井王子 / サイパン企画会議 / サクラ歌謡Show

10. 最新半導体立ち上がりの苦闘

NECパワーVR / 日立SH4

11. 期待どうりにはいかなかったドリームキャスト

1998年11月売り出しに玉そろわず、ハードソフト共ネットゲームソフトそろわず / ネットゲームプレイユーザー増えず / ハード販売による巨額赤字解消できず / ドリームキャストハードの販売断念 / セガ退職

VOL.611.16WED

1. 有限会社 入交昭一郎の設立(2000年)

若い人の役に立てないか? 日本の製造業の力になれないか? / 個人的な夢の実現 ― シルクロードオートバイ走破とフルマラソン10回完走

2. 新経営研究会 中国視察団参加(2002年)

驚くべきエネルギーと無鉄砲さ / 全員が間違ったその成長スピード

3. ハピネット社外役員(2000-2011年)

創業者河合洋氏の素晴らしい夢とその実現 / 中間流通業にITを取りこんだ先見性 / 軽井沢河合塾 / 創業20周年記念社員ハワイ旅行 / 問屋業からコンテンツ事業への変革苦闘

4. デルファイ社 社外役員就任(2000-2006年)

日米の役員会コンセプトの差異 / そうそうたるメンバーの社外役員しかしカーガイはロジャーペンスキーと私だけ / ビッグスリー以外のビジネス拡大うまくいかず、Mtエベレストプロジェクト提案 / プロジェクト提案同意するも実行には多大の困難 / 結局は企業カルチャーの問題、体質改革できず / GMの業績悪化によりチャプター11に

5. 外資ファンド、リップルウッドとの出会い(2002-2013年)

金型メーカーオギハラの経営危機 / 外資ファンドは禿鷹か? / リップルCEO、ティムコリンズの夢に同意 / 成長戦略の作成するも、サイン合意直前に破談 / ティムコリンズより損害を埋めるため次の買収 旭テックを手伝えとの話 / 世界的な部品会社を作るためのコアとしての旭テックの買収 / テクノメタル(日本)、メタルダイン(米)の強引な買収 / リーマンショックによる夢の瓦解とその後始末 / 旭テック倒産の危機を救うため社長に就任、TQM導入によりV字回復 / 日本、中国、タイ3か国の工場運営によるマネジメント手法の差異 / 最高益を出したところでリップルは旭テックをユニゾンキャピタルファンドに売却 / 企業は誰のものか? ユニゾンキャピタルは旭テックを4分割し内外事業会社に売却

6. コンサルタント業の基本

馬を水飲み場に連れてはこれるが、水を飲むか飲まないかは馬次第 / 企業トップとの熱い信頼関係があるところしか仕事をしない

―(株)小金井精機製作所

― フライシュマン・ヒラード・ジャパン

―(株)サードウエーブ  

―(株)THI

― 新経営研究会

7. 最後の夢、妄想

e-Fuelの社会実装

入交氏よりメッセージMESSAGE

1963年に社会に出て、60年近く企業活動に携わってきました。

ホンダでの30年間では、モトGPエンジン、F1エンジン、NR楕円ピストンエンジン、CVCC低公害エンジン等の開発、朝霞研究所設立、いわゆるHY戦争、レース活動専門企業HRCの設立、アメリカ・オハイオ工場立ち上げ拡充等に参加させてもらいました。

次の7年間はセガで、世の中に出始めた3DCGを使ったハイテク・ミニテーマパークの世界展開、インターネット・ブラウザーが使えるようになったばかりのネット接続ゲーム機・サターンの開発、サクラ大戦などのゲームソフト開発等を主導し、日本とシリコンバレーとの間を行ったり来たりの生活を経験しました。

2000年にコンサルタント会社(有)入交昭一郎を立ち上げ、いろいろな企業の仕事に関わりました。この中にはGMから独立した当時世界最大の部品会社デルファイ、ITのいち早い採用で日本最大の玩具・一時流通会社になったハピネット、当時禿鷹ファンドと呼ばれた外資ファンドのリップルウッドや自動車用鋳物部品メーカー・旭テック等があります。

この60年間の活動を通じて、私自身多くの失敗といくつかの成功を体験してきました。

またその過程で多くの偉人、経営者、ビジネスリーダーと付き合ってきました。本田宗一郎、藤沢武夫、中山隼雄、大川功、河合洋、広井王子、秋元康、ビルゲイツ、ジェンセンファン、ティムコリンズ、カムランエラヒアン、際限ありません。

これら失敗や成功体験、交際を通じて私が経験したり学んだこと、反省や教訓、とくにできればこれから活躍する人達に伝えたいと思うことを一度まとめておきたいと思い、今回の6回の講演にまとめてみました。

私のビジネス界における最後のご奉公として皆様に少しでもご参考になれば、これ以上の幸せはありません。

入交 昭一郎

司会者から

入交昭一郎氏が、ホンダに入社された1963年、ホンダは4輪車に進出している。通産省の「特定産業振興臨時特別措置法(特振法)」に対抗した本田宗一郎氏の4輪進出は小説の題材ともなり、当時の大きな話題となった。

そんな破天荒のホンダから始まる入交氏のその後の活躍は多くの方が知るところであるが、果たして当事者が実際にどのような体験をし、どんな思いがあったか、この度、新経営研究会において初めて語って頂けることとなった。「金を出せば誰でも作れるモノでは無く、お前しか作れないモノを持ってこい」と言われたと、本田宗一郎氏との思い出を懐かしそうに語られたことがある。セガの大川功氏や多くの方々との交友譚、その半生の記録は、我々の知る歴史や事実を新たにし、これからの時代に多くの示唆を与えるものと思う。

司会として、(入交氏が世話人のお一人として参加されている)新経営研究会の趣旨、「新経営研究会の歩むべき道の “いのち” は“感動的出会い” と “心の絆が結ばれる機会”、“本質と原点に立ち返って深く考える機会” の創出」を実現出来るよう、臨みたいと思う。

鈴木一義

元・国立科学博物館
産業技術史資料情報センター長

1957年 新潟県に生まれる。1981年 東京都立大学工学部機械工学科卒。1983年 同大学院工学研究科材料力学専攻 修士課程終了。同年、日本NCR株式会社 技術開発部勤務。1987年 国立科学博物館 理工学研究部 勤務。研究対象は、日本における科学及び技術の発展過程。とくに江戸時代から現代にかける科学、技術の発展状況を実物資料の視点から実証的な見地で調査、研究を行っている第一人者。「文化審議会 文化財分科会世界文化遺産 特別委員会 ワーキンググループ」委員、「佐渡市金銀山遺跡調査世界遺産」委員、経済産業省「ロボット大賞」選考委員、「ものづくり日本大賞」選考委員、「ものづくり政策懇談会」委員、「トヨタ産業技術記念館」展示監修委員、「江戸東京博物館」展示監修委員、「日本航空協会」評議員 他

参加方法と料金ENTRY FEE

ライブ参加コース(会場参加・オンライン参加)のほかに、いつでも視聴可能な録画配信(有料)コースもご用意しております。オンライン参加ではZOOMを使用いたします。会場参加につきましては、全6回一括での受付のみとさせていただいております。

ライブ参加コース

開催日程

  • 第1回
    夢がすべて─私とモータースポーツ─

    6/15(水)13:00開場 13:30 開演 17:00終了予定

  • 第2回
    HY戦争─私とオートバイ─

    7/21(木)13:00開場 13:30 開演 17:00終了予定

  • 第3回
    ホンダウエイ─私と四輪車─

    8/25(木)13:00開場 13:30 開演 17:00終了予定

  • 第4回
    本田宗一郎と藤沢武夫─私とホンダ─

    9/22(木)13:00開場 13:30 開演 17:00終了予定

  • 第5回
    ドリームキャスト─私とIT、エンターテイメント─

    10/20(木)13:00開場 13:30 開演 17:00終了予定

  • 第6回
    ドライバーシートからバックシートへ
    ─コンサルタント会社 有限会社入交昭一郎の設立─

    11/16(水)13:00開場 13:30 開演 17:00終了予定

会場

国際文化会館

〒106-0032 東京都港区六本木5-11-16 TEL. 03-3470-4611

講演者

入交昭一郎(有限会社 入交昭一郎 代表取締役)

司会:鈴木一義(元 国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長)

参加方法

会場への参加、またはオンライン参加(ZOOM)

※ZOOM URLは事務局より事前にお知らせいたします。

参加料金表

                   
オンライン参加 会場参加
全6回一括お申し込み 各回ごとのお申し込み 全6回一括お申し込み
弊会維持会員

99,000 円 / 人

90,000円+消費税

22,000 円 / 人

20,000円+消費税

264,000 円 / 人

240,000円+消費税

弊社の研究会
参加企業

110,000 円 / 人

100,000円+消費税

24,200 円 / 人

22,000円+消費税

275,000 円 / 人

250,000円+消費税

初めて参加される
企業・一般個人

121,000 円 / 人

110,000円+消費税

25,300 円 / 人

23,000円+消費税

286,000 円 / 人

260,000円+消費税

                   
オンライン参加
全6回一括お申し込み 各回ごとのお申し込み
弊会維持会員

99,000 円 / 人

90,000円+消費税

22,000 円 / 人

20,000円+消費税

弊社の研究会
参加企業

110,000 円 / 人

100,000円+消費税

24,200 円 / 人

22,000円+消費税

初めて参加される
企業・一般個人

121,000 円 / 人

110,000円+消費税

25,3000 円 / 人

23,000円+消費税

会場参加
全6回一括お申し込み
弊会維持会員

264,000 円 / 人

240,000円+消費税

弊社の研究会
参加企業

275,000 円 / 人

250,000円+消費税

初めて参加される
企業・一般個

286,000 円 / 人

260,000円+消費税

  • 録音・録画、内容の転載は著作権侵害、情報拡散による誤った情報伝達を避けるため固く禁じています。
  • オンラインは、Zoomを使用いたします。
  • ご招待URLは、お申し込み後お送りさせていただきます。
  • オンラインのご視聴はお申込者お一人様に限ります。複数、グループでのご視聴はできません。
会場参加のお申し込み(peatixでのカード決済)オンライン参加のお申し込み(peatixでのカード決済)

請求書でのお支払い、銀行振込でのお支払いをご希望の方は
こちらの申込フォームからお問い合わせください

学生および大学教員・国の研究機関所属の方はこちらから

 

録画配信コース

ライブ当日に録画した動画をビデオオンデマンド方式で配信いたします。PC・スマホ・タブレットなどで閲覧が可能です。(配信終了時期は未定です)

開催日程

  • 第1回

    夢がすべて ─私とモータースポーツ─ 
    6/15(水)収録分

    6/22(水)18:00 配信開始予定

  • 第2回

    HY戦争 ─私とオートバイ─ 
    7/21(木)収録分

    7/28(木)18:00 配信開始予定

  • 第3回

    ホンダウエイ ─私と四輪車─ 
    8/25(木)収録分

    9/1(木)18:00 配信開始予定

  • 第4回

    本田宗一郎と藤沢武夫 ─私とホンダ─ 
    9/22(木)収録分

    9/29(木)18:00 配信開始予定

  • 第5回

    ドリームキャスト ─私とIT、エンターテイメント─ 
    10/20(木)収録分

    10/27(木)18:00 配信開始予定

  • 第6回

    ドライバーシートからバックシートへ
    ─コンサルタント会社 有限会社入交昭一郎の設立─ 
    11/16(水)収録分

    11/23(水)18:00 配信開始予定

視聴料金

動画視聴(1回あたり)

5,000 円 / 人(税込)

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※第2回(7/21分)の配信を開始いたしました。