会場・オンライン併催

4/16(水)『スピンアウトしたカー・エンジニアたちが挑む 画期的無振動エンジン・ドローンの開発 と夢』

株式会社 石川エナジーリサーチ 代表取締役 社長 石川 満

  •  2025年度 前期「イノベーション・フォーラム」の第2回例会は、来たる4月16日(水)、13 : 30 ~ 17 : 00、東京六本木の国際文化会館に、(株)石川エナジーリサーチ 代表取締社長 石川満氏をお招きし、『スピンアウトしたカー・エンジニアたちが挑む画期的無振動エンジンとドローンの開発』と題してご講演いただき、今後の日本が世界をリード出来る技術・製品開発を主題に、活発な討議の場を持ちたい、と願っています。

     氏はホンダのエンジン開発のエンジニアからスピンアウトして、2010年 今日の石川エナジーリサーチを起業。

    石川 満 氏

     今、氏は独自開発による画期的無振動エンジンをコアに、エンジンのパワフルさとエンジンで発電した電力制御の両立を実現させ、新世代ドローン「ハイブリッドフライヤー」を開発。物流は勿論、農業や林業、また高解像度赤外線4Kカメラ〈FLIR DUO Pro R〉搭載での高精度赤外映像撮影、また新しい産業用音響カメラ/FLIR USAアプリ等を搭載し、土木・建築、防災など様々な用途で高ペイロード、長時間飛行の下、より高機能を追求したドローンの開発に取り組んでいます。

     本来ドローンは軍事用に開発された自律無人機全般を指し、無人車両・無人航空機・無人船舶等、自律機器全般を指しましたが、2010年以降、“指令を受けて自立飛行する機器”の総称をいうようになったそうです。

     今回ご発表願う、同社開発の世界初パラレルハイブリッド・ドローンを生み、また上記数々の画期的機能を可能にしたのは、ひとえにロータの原動機をエンジンだけでなく、電気モータを併用したのが最大の要因、と石川氏は仰います。

     従来、エンジンを原動力とするヘリコプターの場合、対入力出力応答が遅れがちで、加えて回転数の微妙なコントロールが困難であったため、固定ピッチを採用出来なかった、ということです。
     また、従来のエンジンでは振動が大きく(20G)、ジャイロが正確に機能しないという問題もあったようです。

    シリーズハイブリッドドローン

    シリーズハイブリッドドローン

     そこで、氏は「エンジンによる主推力創出と電動による姿勢制御を行う、パラレルハイブリッド・ドローンの開発」に挑戦することになった、と伺っています。「60Kg以上の大ペイロードと1時間30分以上の長時間飛行を可能にするドローン」の開発への本格的な挑戦でした。

     このパラレルハイブリッドドローンを構成する要素技術は ① パラレルハイブリッド マルチコプター技術と② OTC 無振動エンジンの二つで、ドローンに必要な推力の60%以上をエンジン直接駆動のメインローターから得、飛行の際のバランス制御は応答性の高い電動サブローターで行おうとするものです。

     機体はマグネシウム合金。マグネシウム合金は強度/コスト比でCFRP最大50%有利、またマグネシウムは弾性体であるのに対しCFRPは粘弾性体で、加温条件などで塑性変形が発生するため、設計管理が困難との判断が基にあったと伺っています。

     また、ガソリンなど液体燃料は今日最新のLIBと比較してもエネルギー密度で100倍近く高く、航空機など、高エネルギー密度を必要とするアプリケーションには、今後もこれらの燃料が使用可能なエンジンが必要とされていた、と石川氏は仰っておられます。

     こうして、石川エナジーは自ら開発した特許技術で排他性の高い「無振動エンジン」と「電動」の良いとこ取りで、現在、技術開発段階を終了。今、事業化段階にあると伺っています。

     今回、この日本発、世界最先端のパラレルハイブリッド・ドローンの開発経緯と今後の可能性、またこの技術開発のコアとなった同社独自開発の「無振動エンジン」の原理、その開発経緯についても、是非、触れていただきたいと願っています。

     なお同社は、今 “e-Fuel” に依るエンジンのカーボン・ニュートラル化にも挑戦中と伺っています。

     今後日本の先導的オリジナル技術の開発について、活発な議論を展開出来ればと願っています。

     皆様の積極的なご参加を願ってやみません。(新経営研究会 代表 松尾 隆)

    • 当日のスケジュール

      2025年4月16日(水) 13:30〜17:00
      13:30-13:35
      ご挨拶
      13:35-14:00
      自己紹介
      14:00-15:00
      ご講演(前段)
      15:00-15:15
      休憩
      15:15-16:15
      ご講演(後段)
      16:15-16:55
      Q&A

      参加申込締切

      2025年4月10日(木)

      事務局:田中

    • 講演会場・アクセス

      国際文化会館 西館 4階

      東京都港区六本木5-11-16

      • 都営大江戸線 「麻布十番駅」7番出口より徒歩5分 (上り急勾配あり)
      • 東京メトロ南北線 「麻布十番駅」4番出口より徒歩8分 (上り急勾配あり)
      • 東京メトロ日比谷線「六本木駅」 3番出口より徒歩10分
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