挑戦者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」

最近のプログラム

2012年8月8日(水)

株式会社大林組 
東京本店 建築事業部 生産技術部長 田辺 潔氏

 『ハイテクと伝統の融合 東京スカイツリーの建設』

  田辺 潔氏

 皆様のご参加をいただいております2012年度前期「イノベーションフォーラム21」の第4回は、来る8月8日(水)、(株)大林組 東京本店建設事業部 生産技術部長(新タワー建設時の工事事務所副所長)田辺潔氏をお囲みし、今年2月25日に竣工し、4月から本放送を開始して5月22日にグランドオープンした、全高634mの世界一高い電波塔「ハイテクと伝統の融合 東京スカイツリーの建設」と題してご講演いただきます。

 ご案内の通り、「東京スカイツリー」は数々の困難を技術とマネジメントで突破して完成されました。先ず、600m超という高さは日本の建築現場が経験したことのない未踏の領域でした。しかも、東京タワーの場合、底面の一辺が333mの高さに対して約95m、この比率をスカイツリーに当てはめると、高さ634mに対して181mが必要です。しかし、スカイツリーの建設用地は一辺が60m、円でも直径は60mしかとれない。そこで出した答えが正三角形。

       
これだと一辺が約68mとれます。しかも、三点で立つ構造は、鼎のように狭い場所で安定して立つのに優れています。そこへ構造的に最も無理が少なく、かつ強度が得られる日本伝統の「そり」と「むくり」を併せ持つ形状が採用されました。「そり」とは日本で独自に発達した日本刀などに見られる湾曲形状。「むくり」は奈良時代の法隆寺などに見られる、柔らかくふくらんだ円弧のことです。更に大きな特徴は、日本古来の「五重塔」に見られる「心柱」と呼ばれる構造による制振です。これに634mのタワーを支える大林組の独自開発による最新技術「ナックル・ウオール」、「リフトアップ法」、鋼管を主としたトラス構造と直接溶接による「分岐継手法」などの最新技術が総動員されました。

 そして、「東京スカイツリー」は完成までに約4年に及ぶ設計期間と3年8ヵ月に亘る建設期間を費やし、延べ約58万5千人が関わりました。

 最新の事例を通して、日本の今後の技術の可能性の一端を考え合って参りたいと願っています。  皆様方の積極的なご参加を願ってやみません。

日程・会場

【日時】 2012年8月8日(水)13 : 30-17 : 00
【会場】 東京理科大学 森戸記念館 1階 第2フォーラム
     東京都新宿区神楽坂 4 - 2 - 2
     Tel. 03 - 5225 - 1033
【講師】 (株)大林組
      東京本店 建築事業部 生産技術部長
      田辺 潔氏
【コーディネーター】
     放送大学 名誉教授 森谷正規氏 

スケジュール

  • 13:30-14:30  ご講演(前段)
  • 14:30-15:00  ネットワーキング・ブレイクタイム
  • 15:00-16:00  ご講演(後段)
  • 16:00-17:00  Q&A
MEMO

メモ:



会 場


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