4/16(木)『ジェームス・ウエッブ望遠鏡が開こうとしている世界、天文学の今後と新たな挑戦』
東京大学 大学院理学系研究科 天文学専攻 名誉教授 尾中 敬 氏
-
一覧に戻る
桜の蕾も膨らみ始めたこの頃とはいえ、未だ寒さを覚えるこの頃、皆様には愈々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。
「挑戦者本人が語る - イノベーションフォーラム」の2026年度 前期例会の第 1回例会が、来たる 2026年 4月16日(木)、「ジェームス ウエッブ望遠鏡が開こうとしている世界、天文学の今後と新たな挑戦」を以て開幕いたします。
つきましては、その開催期日が近づいて参りましたので、下記により詳細ご案内をお届け申し上げます。

尾中 敬 氏
ご案内の通り、2021年末、6.5mの巨大主鏡とテニスコート大の遮光板を持つ史上最大の赤外線宇宙望遠鏡「ジェームス ウェッブ望遠鏡」がNASAを中心に開発され、ハッブル望遠鏡の後継機として打ち上げられました。
そして今、科学者が息を呑む、これまで予想もつかなかった宇宙の姿が、高精細画像で地球に届けられてきています 。
この今日の科学技術の粋を尽くし、今後天文学を大きく変えると言われる「ジェームスウェッブ望遠鏡」に深く関わり、この「ジェームスウェッブ望遠鏡」の技術、また「ジェームスウェッブ望遠鏡」が今後の天文学と宇宙観に与える新たな可能性について深くご講演いただける日本の科学者はいらっしゃらないものか、平素から親しくご厚誼いただいているJAXA名誉教授 的川泰宣先生(弊会フェロー)にご相談申し上げたところ、最適な方とご紹介いただいたのが、この度の、2026年度 イノベーション フォーラム第 1回例会の講師 尾中敬先生でした。
的川泰宣先生
的川泰宣先生は、日本の宇宙工学の第一章を開いた糸川英夫先生の最後の弟子に当る方で、1970年の日本初の人工衛星「大隅(おおすみ)」のプロジェクトマネージャーをつとめ、またご案内の通り、1980年代の日本初の地球脱出計画「ハレー彗星探索計画」の中心メンバーだった方で、JAXA ロケット打ち上げ時の基地決定時の最大の功績者であった方です。日本の科学衛星打ち上げ基地が「内の浦」に決定されたのも、氏の地元漁民との心を砕いた折衝の結果でした。
また2005年、JAXA宇宙教育センターを先導して設立、初代センター長となった日本の宇宙活動の「語り部」であり、「宇宙教育の父」とも呼ばれている方です。
そして、何と、今回ご講演願う尾中敬先生が東京大学受験当時、その家庭教師を務めておられたのがこの的川泰宣先生だったのです!
そのお二人が今、日本表する科学・技術研究/教育機関の名誉教授として並んで活躍されておられる。
他に例を見ない、夢のような感動的ご関係を持たれるお二人なのです。今回のイノベーションフォーラム 第1回例会は、このような経緯とご縁の中で生まれたのでした。
尾中敬先生は、この2026年度 前期イノベーションフォーラムの総合ご案内状の中で、『2021年12月に打ち上げられたジェームス・ウエッブ宇宙望遠鏡は、口径6.5メートル。これまでで最大の宇宙望遠鏡である。われわれの目で見える光より波長の長い赤外線の観測を中心とした観測を行い、宇宙初期の天体の観測から、星生成領域、系外惑星の観測までの広い範囲の天文学の分野に革新的なデータをもたらしている。赤外線天文学の歴史から、ジェームス・ウエッブ宇宙望遠鏡につながる開発への道のりを概説し、最新の観測データを紹介、これからの天文学が目指す課題について概説する。』と述べておられます。
今日の天文学に寄せる現代科学者の夢と挑戦、それが開く今後の世界、可能性に、夢と思いを馳せたいと願っています。
なお尾中敬先生の研究領域は、スペース観測、惑星起源・進化、近傍銀河、星生成活動、大マジェラン雲、系外銀河、星間塵、星間物質、天体物理学、宇宙科学など...と言っていいでしょう。
東京大学大学院 理学系研究科 天文学専攻 尾中研究室では、日本初の軌道赤外線望遠鏡IRTS、ヨーロッパのISO 衛星、日本初の赤外線衛星 AKARI、NASA の Spitzer 衛星、ヨーロッパの Herschel 衛星および最新のNASA/ESA/CSAの James Webb Space Telescope(JWST) 衛星からの赤外線観測を用いた星間物質の性質及び宇宙空間での物質循環の研究、あるいは星や惑星が生成される環境の物理条件を調べる研究を行ってきました。これまでの研究により、宇宙空間には芳香族炭化水素と呼ばれる特殊な構造を持つ有機物が普遍的に存在することや、この有機物の宇宙空間における進化の様子を明らかにしてきました。超新星爆発に伴うダスト生成や惑星系形成につながる暖かい残骸円盤研究なども進めています。またIRTSやAKARI衛星では搭載された中間赤外線観測装置の開発の中心となり、冷却望遠鏡の開発、地上試験も行ってきています。同時に、“すばる望遠鏡”の中間赤外線観測装置 COMICSを用いた、地上からの中間赤外線観測を行ってきました。
2018年、尾中敬先生は教授職を退任されましたが、現在も引き続き名誉教授として、最先端の研究を続けておられます。
今期イノベーションフォーラム 第1回 夢溢れる例会への、皆様の積極的なご参加を願ってやみません。(新経営研究会 代表 松尾 隆)
-
当日のスケジュール
2026年4月16日(木) 13:30〜17:00
- 13:30-13:35
- ご挨拶
- 13:35-14:00
- 自己紹介
- 14:00-15:00
- ご講演(前段)
- 15:00-15:15
- 休憩
- 15:15-16:15
- ご講演(後段)
- 16:15-16:50
- Q&A
--- オプション --- 17:15-18:15 ミニ懇親会 1Fラウンジ
本会チェアマン
(株)たすきづな 代表 前富士フイルム(株) 取締役 常務執行役員 柳原 直人 氏参加申込締切
2026年4月9日(木)
事務局:田中
-
講演会場・アクセス
国際文化会館 西館 4階
東京都港区六本木5-11-16
- 都営大江戸線 「麻布十番駅」7番出口より徒歩5分 (上り急勾配あり)
- 東京メトロ南北線 「麻布十番駅」4番出口より徒歩8分 (上り急勾配あり)
- 東京メトロ日比谷線「六本木駅」 3番出口より徒歩10分
-