挑戦者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」

最近のプログラム

2023年10月20日(金)

会場・オンライン併催

松尾建設(株)理事
工事原価本部 副本部長 田中英明 氏

社歴138年『GX時代、松尾建設が挑む中高層木造建築』

 「イノベーションフォーラム」2023年度後期 第4回例会は松尾建設(株)理事 工事原価本部 副本部長 田中英明氏をお囲みし、『GX時代、松尾建設が挑む中高層木造建築』をテーマにご講演いただきます。

田中英明

田中 英明氏

 松尾建設は明治18年(1885年)の創業。今年創業138年目を迎える、土木・建築を主体とする九州最大のゼネコン(総合建設)企業です。

 今回ご講演願う同社理事 田中英明氏は、「伐採期を迎えている日本の森林現状から、2010年、国は方針転換。木造建築推進に大きく舵が切られた。またカーボンニュートラルの観点からも木造建築は世界的注目を浴びている。日本は古来、高度木造建築技術を継承。近年は新たな木造建築技術が開発され、高さ350mの超高層木造ビル構想もある。当社は2015年より中高層木造建築に取り組み、2018年、国内初CLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)の2時間耐火構造床を持つ新本社建設。「ものづくり」の視点から、今後日本の木造建築の将来を展望したい。」 と今回ご講演のご抱負を語っておられます。

モノづくり人材育成(技能道場) 

 「木の有効活用は地球温暖化防止、地域の環境保全(生態系・防災・水資源等)につながり、また木材は再生可能資源であるためSDGs(持続可能開発目標:Sustainable Development Goals)に大きく貢献する。また建築の木造・木質化への取り組みは、鉄筋コンクリートや鉄骨、新建材に欠けていた木の “やさしさや温もり” を与え、ストレスを和らげ、心の安らぎを感じさせる。われわれは木造技術の進歩による木造建築の様々な可能性に期待し、木造の未来を創っていきたい」これが同社の今日の思いです。

 創業 130周年記念事業として、同社が独自の木造技術を駆使して建設した新社屋は、国土交通省の「平成 28年(2016年)度サステナブル建築物先導事業(木造先導型) リーディングプロジェクト」に選ばれました。これは当時 2時間以上の耐火構造で CLTを床に使用した国内初の建築で、鉄骨造 5階、塔屋 1階の事務所棟、純木造 2階の会議室棟(米松+国産杉)で、 この会議室は柱のない大空間を実現するためハイブリッド・ビームと単板積層材を組み合わせた合成梁を持つ建築です。また、使用木材は不燃加工等の特殊加工品でなく、一般流通品を採用しています。

「日本は国土の約3分の2を森林が占める世界有数の森林国であり、その森林の約 4割は人が木を植えて育てた人工林。しかも戦後造林された多くの人工林が今本格的利用期を迎え、国の方針転換もあった今日、SDGs や ESG(企業の長期的成長に必要とされる 3要素:環境・社会・ガバナンス) の観点からも、またカーボンニュートラルの観点から建設時の CO2排出削減が求められる現在、高層建築物への木造採用も今後有力選択肢になっていくと思われ、現在、徐々にではあるが高層建築物に木造を取り入れる先導的事例が増えてきている。」 と同社は指摘しています。

 皆様の積極的なご参加をいただき、同社の挑戦、その先端性と先進性に是非触れていただきたいと願っています。

 (新経営研究会 代表 松尾 隆)

 

概 要

【日 時】 2023年10月20日(金)13:30-17:00 
【会 場】 東京大学伊藤国際学術研究センター
      3階 特別会議室
      東京都文京区本郷7-3-1
      電話:03-5841-0779
      ▶アクセス地図
【配 信】 Zoom 使用
【テーマ】『GX時代、松尾建設が挑む中高層木造建築』
【講 師】 松尾建設(株)理事
      工事原価本部 副本部長
      田中 英明 氏
【チェアマン】
      (有)入交昭一郎 代表
      元本田技研工業(株) 取締役副社長
      元 (株)セガ・エンタープライゼス
      代表取締役社長・会長
      入交昭一郎 氏
【締 切】 10月16日(月)
【事務局】 新経営研究会 担当:田中
      東京都千代田区麹町1-6-9 DIK麹町804
      TEL: 03(3265)4341

スケジュール

  • 13:30-13:35 ご挨拶
  • 13:35-14:00 自己紹介
  • 14:00-15:00 ご講演(前段)
  • 15:00-15:15 休憩
  • 15:15-16:15 ご講演(後段)
  • 16:15-17:00 Q&A
     


会 場

伊藤国際学術研究センターへのアクセス

最寄り駅 所要時間
本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線) 徒歩8分
本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線) 徒歩6分
湯島駅または根津駅(地下鉄千代田線) 徒歩15分

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