明日の指針を求め合う、産業・分野横断的な感動的出会いの機会と場となることを願って

代表 松尾 隆

 平素の身に余るご支援に、改めて衷心より厚く御礼申し上げます。

 新型コロナ感染症の未だ収束を見せない今日、皆様には愈々ご健勝にてご活躍のこと、誠にご同慶の至りです。


 さて、私ども新経営研究会は、去る1982年、別紙の通り主としてわが国製造業の経営者層、技術・製品開発と“ものづくり” の第一線を担う指導的立場にある方々、そして当時の私どもの危機感・問題意識に深く共感いただいたアカデミアや匠の方々が、産業と分野の枠を取り払って相語らい、今後「日本独自の技術・製品開発とものづくり」、「日本の製造業の在り方」を求め合っていく「機会」と「場」の必要を痛感し合って発足させた同志会です。


 お陰様で弊会は今年11月、発足40周年を迎えさせていただくこととなりました。

 思えば長い道のりであったようでもあり、瞬く間のことであったようにも思います。

 関係者一同、改めて、これまでにいただいて参りました皆様の厚いご支援に深甚の感謝の念を表するばかりです。


 私たちは今、デジタル技術が牽引する生命科学や量子科学技術、そしてAIやIoTが駆使される今日のあらゆる機器・システムや情報関連分野など、科学技術本流の画期的変化の時代を迎え、加えて資源・カーボンニュートラルに代表される環境問題、人間と心・文化に関わる根本問題など、21世紀の新たな本質的諸問題に直面し、その対応に迫られています。


 同時に、日本は如何にして日本ならではの“技術力”と”ものづくり力”を”グローバル競争力”に止まらず、”グローバル貢献力”として世界に発信していけるか、問われていると思っています。


 それは、わが国の文化の基層にある”わが国独自の世界観と価値観、美意識”を如何に今日の世界に発揚、輝かせ、世界の多様な文化と共鳴しながらわが国ならではの特徴と強みを発揚、日本ならではの世界貢献の道、今後の新らたな時代の創出を先導していける可能性を持った日本のヴィジョンと夢ある挑戦を世界に発信していけるか、が問われていると信じる次第です。


 「日本は美の中に真理を、真理の中に美を見抜く視覚を発展させてきた、そのことを再び日本に思い起こさせることは、私のような外来者の責任であると思います。日本は明確で完全な何ものかを樹立してきたのです。それは紛れもなく全人類にとって貴重なものです。それは多くの民族の中で日本だけが、単なる適応の力からでなく、内面の魂の底から生み出して来たのです。」 これはインドの詩聖ラビンドラナート タゴールが、1916年 初來日の折、慶應義塾大学で「日本の精神」と題して行った講演の一節です。


 企業の命とは企業規模の大小、ビジネスの如何を問わず、それは企業が持つ夢と精神、この企業、或いはこの組織をこうあらしめたいと願うトップの強烈な欲求、その実現への揺るぎない意思である。技術・製品・事業・企業文化というものも、この初めにある企業の、そしてそこに携わる人々の夢と精神、志の結晶に他ならない、と信じています。


 今、経営と技術・製品開発の第一線で指導的立場に立つ者に求められているのは、“高い視点と広い視野“、 “確固とした定見と理念・哲学“、 “本質に迫ろうとする姿勢“、“時代環境変化への鋭い感受性“、 “挑戦心“、 “高いモラル“、そして何よりも“感動する心“と“豊かな人間性“であると固く信じる次第です。


 この未曾有の時代環境激変の今日、私たちは産業と分野、組織の大小、国と文化の壁を取り払って今日の各々の問題意識とビジョン、夢と挑戦的試みを交流し、“感動的出会い“の機会と場を開きたい。その感動的出会いが既成の通念を打ち破って新しい多様な世界に目を開かせ、明日の指針と希望を開き、ひいては人間形成への掛け替えのない機会となる、と確信する次第です。


 新経営研究会の歩むべき道の“命(いのち)“は、“感動的出会い“、“原点と本質に立ち返って深く考える“機会と場、そして“夢を語り合える“機会と場の創出と定めて邁進しています。


 本会の趣旨にご賛同いただき、何卒、皆様のご支援ご高誼を賜わりますよう、衷心よりお願い申し上げる次第です。(新経営研究会 代表 松尾 隆)

 

 

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