産業と分野、国と文化を横断する相互研鑽・交友範囲の拡大を願って

代表 松尾 隆

 平素のご支援に厚く御礼申し上げます。

 お陰様で弊会は今年、発足37年目を迎えました。

 これも一重に皆様の厚いご支援の賜物で、衷心より厚く御礼申し上げる次第です。


 時代は今、生命科学の革新的進展、そして “ものづくり” の世界はもちろん、産業・社会全般に亘ってグローバル規模で進むAIとIoTが一体となったデジタル・イノベーションなど、科学・技術本流の画期的変化の時代を迎えています。


 そして日本は今、平成という一つの時代が終わり、今年は改元の年。来年に東京オリンピックを控え、世界的にはローカルなことですが、日本は今、久し振りに沈滞ムードから少し抜け出して、新たな時代への期待感が持たれ始めています。


 新経営研究会も新時代創出への風を一杯に孕み、しかし単に時代の潮流に追随・翻弄されることなく、原点と本質に立ち返り、 「われわれが今求め、成そうとしているのは何なのか」 を真剣に考え、日本の製造業ならではのイノベーションの道を求め合って参りたいと願っています。


 日本が決して失ってならないのは、日本独自の価値観と美意識。そしてこれこそが日本本来の強み、世界貢献への核となるものだ、と私たちは思っています。


 如何なる時代が訪れても、われわれの真に核となるものものは、われわれが風土と歴史の中で培い、今われわれの内にある、この精神と美意識・感覚をおいてない。
 この掛け替えのないわれわれの精神と美意識が発揚、多様な文化と共鳴し合うとき、われわれならではの世界貢献への道も開けるのだと信じています。


 この掛け替えのない日本の価値観と美意識を一層発揚・輝かせ、しかも今日の最先端の科学・技術の成果を取り込んで、日本ならではの世界貢献をも目指す。このような 「日本独自のイノベーションへの道」 を求めたいと願っています。


 企業の命とは、企業規模の大小、ビジネスの如何を問わず、それはこの企業をかく在らしめたいと願うトップの強烈な欲求、企業が持つ夢と思い、精神、そして誇りだと思っています。技術、製品、企業文化というものも、この企業の、そしてそこに携わる人々の夢と思い、精神と美意識、誇りの結晶に他ならない。


 思えば、最近、われわれの身の周りから、熱い思いや夢、信念、誇りを感じさせるものが少なくなって来たように思えてなりません。そして、「本質と原点に立ち返って考える姿勢」、これが影を潜めて来たように思えてなりません。
 送り手の熱い思い、夢、確固とした信念、誇りから生み出されて来るのでなく、「差別化」、「経済的成果」が中心で生まれて来る技術・製品がどうして人々の心を打ち、そこに携わる人々の心を結集して行くことが出来るだろうか、と思うのです。


 この二つの回復こそ、日本製造業の国際競争力回復の核心だと思っています。


 去る1982年、主としてわが国製造業の経営トップと技術・製品開発の第一線で指導的立場にある方々が、今後日本の “ものづくり” と “製造業” の方向と在り方を求め合っていく機会と場の創出の必要を痛感して発足いたしました弊会は、お陰を持ちまして今年2019年、発足37年目に入りました。


 この企業環境激変の今日、日本の新たな飛躍への道を開くイノベーションへの道を、皆様と共に求め合って参りたいと願っています。

 何卒、今後とも倍旧のご支援とご交誼を賜りますよう、幾重にもお願い申し上げる次第です。

新経営研究会 代 表  松尾 隆

 

 

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