ダットサン完成1号車を囲む日産自動車創業時
中心メンバー1935年 左から鮎川義介、
浅原源七、山本惣治、久保田篤次郎

Love Cars, Love People, Love Life

元アメリカ日産自動車 社長 片山 豊氏


生い立ち

五歳の頃から馬とつき合う

私の出自

意識の中に織り込まれていった乗り物への関心

心に焼きついた車「ブリッグス・アンド・ストラットン・
 フライアー」

慶応義塾入学、そしてアメリカ旅行

-ふっ切れたエンジニアへの道の挫折-

世界観が広がった帰国後の自由な大学時代


片山 豊氏
米国日産社長室にて 1968年
自動車との本格的関わり

親戚筋の鮎川義介創設の日産自動車に入社

-ダットサン一号車がライン・オフする瞬間に立ち会う-

ダットサンの名前と日産のマークの由来

社長 鮎川義介の自動車観、私の自動車観

自動車全体を知るために工場を廻わる

宣伝を手掛ける

-宣伝の重要性を感得-


結婚、そして戦争への不穏な足音

満州時代

軍の命令で満州に大トラック工場建設

肌になじまなかった満州での日々

米国自動車殿堂入り 1998

満州を見限って帰国

敗戦直前の日本の実状


戦後

鮎川義介パージ後の日産自動車に戻る

混迷を極めた戦後の日産自動車

-労働組合の結成、ダットサンラインの身売り話-

国策で外国技術導入

ブランドの確立を目指して宣伝を志す

-宣伝は本来社長の理念と夢を代表するもの-


Zカー・クラブinカリフォルニア 2004
日本初の全日本自動車ショーを構想・開催
-東京モーターショーの前身-

全日本自動車ショーを構想

全日本自動車ショー開催への経緯

戦後初のスポーツカー「DC3」

長年の夢の結晶「フライングフェザー」

一夜でデザインした自動車ショーのシンボルマーク


豪州ラリー

豪州ラリーにエントリー

1000㏄でクラス優勝!

フォルクスワーゲンの走行は後から思えば自動車販売の急所


再び、アメリカへ

1960年、これといった目的もなく再びアメリカの土を踏む

これはいけない! 肌で触れたアメリカの実態

人任せでなく、自ら切り開かなければ…

米国に自主販社設立を決意、本社へ申請

会社設立申請中にアメリカの商習慣を体で学ぶ


ロサンジェルスに米国日産設立
-東部から西部へ移ろうとしていたアメリカ経済の中心-

全米ルノー・ゼネラルマネージャーが参加

-販売体制の骨格ができる-

部品供給とサービスが車販売の決めて

-フォルクスワーゲンの成功の秘訣に学ぶ-

ディーラー イズ ファーストカストマー

マネジメントのシステム化と組織的教育の導入

-本社に先立ってIBMコンピュータとビデオを導入-

労働組合

アメリカで展開した宣伝活動

ボンデュラン・ドライビングスクールの創業を助ける


米国におけるダットサンの展開
-私の基本理念と製品政策-

不運の名車 ダットサン510

-アメリカでの歴史的大ヒットに対応しなかった日産自動車-

膨らむスポーツカーへの夢

私にとってのスポーツカーのイメージ

  原点は馬

  アーティスティックでスポーティーなデザイン

  高価過ぎず、馬だと足の先までブラシを掛けられるスポーツカー

  人の鼓動、呼吸、筋肉のテンションとレゾナンスできる走りと操作性

「Z」の投入、二四〇 Zの誕生と大ヒット

-驚異的販売記録を打ち立てる-

「Z」の車名の由来 

「Zカークラブ」の誕生/p>

遂に抜いたフォルクスワーゲンの販売実績

-アメリカにおける外国車販売台数第一位!-

消されてしまったブランド・ダットサン

-ブランドは伝統と誇りと信用の象徴 -

アメリカ自動車殿堂入り表彰の話が舞い込む

新生Zの復活


偶然と運

質疑と意見交換

    《モデレーター》入交昭一郎氏
     旭テック(株)取締役会長 代表執行役社長 CEO
     元(株)セガ・エンタープライゼス 代表取締役社長・会長
     元本田技研工業(株)代表取締役副社長

当時、GMやフォードはどう映ったか

韓国製品が日本に進出しない理由

アメリカ市場の特質

自ら切り開いていった日産のアメリカ市場

ビッグスリーは何故崩れたか

われわれの 遥か前を走っていたビッグ3の技術とものづくり

CVCCの技術トランスファー時に気づいたビッグ3の停滞

規制を技術で乗り切って行こうとする日本

なぜ一人乗りのシンプルな自動車が現れないのか

   ♢シンプルで小さい車が主役になれない現実
   ♢ロボット化し、人間を離れていく現代の車

「Z」の企画で重視したこと

ユーザーの真のニーズを如何に商品開発につなげるか

グローバル化とは何か

グローバル化と本地衰弱

GMとルノーの提携交渉

グローバル化の限界とM&Aの功罪

ゴーン社長への更なる期待

グローバル化時代の企業と経営

   ♢様相を異にしてきた今日のグローバリゼーション
   ♢ネスレーとハーシー、日本
   ♢グローバルブランドの必要性
   ♢グローバル経営に必要な資質
   ♢グローバル企業とは何か
   ♢グローバル化の時代に不可欠なアイデンティティー

偶然と必然

   ♢一生をかけて取り組んだコンプレッサー
   ♢偶然から生まれた主力製品の偏光フィルム
   ♢何が気づく力、人を育てるか
   ♢「Z」復活のリーダー・湯川氏の「Z」との出会い

エネルギーとおもちゃ箱、これが命


まとめ

  放送大学名誉教授 森谷正規

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