開発者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」

最近のプログラム

2011 プログラム

5/13 (金)
『富士ゼロックスの国際競争力強化への研究開発部門の再編』
   - R&D機能強化と市場ニーズへの迅速な対応を目指して -
富士ゼロックス(株) 執行役員 研究技術開発本部長大西 康昭


    富士ゼロックスR&Dスクエア

オープン・オフィス・フロンティアを合い言葉にドキュメント領域のリーダーを目指し、デジタルイメージング、ユビキタス領域、環境領域の先進技術開発に取り組む同社は、2005年、モノづくり研究開発拠点'として100億円を投資して海老名事業所を刷新。2010年、グローバル市場での一層の開発体制の強化を狙い、R&D機能を横浜「みなとみらい21」に終結。「富士ゼロックスR&Dスクエア」を創設。今回の会場はこの同社の新たな研究開発拠点。

※この回は、富士ゼロックスみなとみらい事業所にて開催させていただきます

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6/21 (火)
『IT・通信分野における日本の挑戦』
  - 日本はIT・通信分野で新時代を先導出来るか -
NTT 常務理事 情報流通基盤総合研究所 所長三宅 功


    碑 NTT研究所の理念:
    知の泉を汲んで研究し...
NTTグループは、ブロードバンド・ユビキタス社会を実現するための大きな一歩として、NTTの技術の結晶「次世代ネットワークサービス(NGN)」を開始した。NTT情報流通基盤総合研究所は、この次世代ネットワークの基盤技術開発を進める研究拠点。ノキア、アップル、グーグル、マイクロソフトなどをコアに、サムスン、LGなどを巻き込んで世界のIT・通信革命が急速に進もうとしている今日、日本はIT・通信分野で新時代を先導出来るか。

※この回は、NTT情報流通基盤総合研究所にて開催させていただきます.

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7/26 (火)
『リチウムイオン二次電池の基本概念の確立、実用化開発への夢と苦闘』
旭化成(株) フェロー 吉野 彰

    開発初期モデル

今日のリチウムイオン電池の発明者は日本人。吉野彰氏。ノーベル化学賞候補にもノミネートされている。1981年、導電性プラスティック・ポリアセチレン(ノーベル化学賞受賞の白川博士の発見)が二次電池の電極に適していることを発見。これを負極に、陽極をコバルト酸リチウムとするリチウムイオン二次電池の基本概念を確立。その後、より安全で金属リチウム二次電池に近い電池へと改良。1990年代、旭化成とソニーなどで実用化された。


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8/4 (木)
『地雷除去に挑む - 豊かで平和な大地への復興、大地よ蘇れ! 』
    - モノづくりを通しての国際社会への貢献 -
山梨日立建機(株) 代表取締役社長雨宮 清

    地雷撤去機
1994年 内戦が終了し、戦後復興を目指すカンボジアにビジネスチャンスがあると考えて同地を訪れた氏は、地雷で手足を失い、負傷した子供を連れた老女に「この国を助けて」と訴えられて、カンボジアの人々がおかれている悲惨な状況を目の当たりにした。地雷について全く知識のなかった氏に地雷撤去機開発への思いと血の滲むような努力がこの時始まった。とくに重視したのは、地雷除去後の土地の有効活用。現地の人々の自立支援に役立つことだった。

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9/21 (水)
 東レが挑む21世紀を切り開く化学産業
『真のグローバル企業として先端材料世界一を目指す』
東レ(株) 代表取締役副社長 CTO田中 千秋

    ボーイング787型機
    (同社CFRP使用)

"Japan as number one"として賞賛され、強さを誇った日本の物づくりが変調を来している、どうしてそうなったのか。「地球環境・エネルギー新時代」と「新興国経済の台頭」という2つの大きな潮流がはじまった。今こそ日本の強味を見直し、21世紀に日本企業はどのように生き残っていくべきか。東レは、"Innovation by Chemistry" をコーポレート・スローガンに、先端産業をリードする先端材料の開発で世界トップを目指す高開発型企業。

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10/4 (火)
『レノボのグローバル企業戦略』
レノボ・ジャパン株式会社 取締役副社長  内藤 在正
  常務執行役員  留目 真伸

内藤氏

留目氏

・成熟市場・新興市場の新しいパラダイムとグローバル企業戦略
・グローバル企業の中での日本の研究・開発組織の競争力と将来

1984年、中国科学院の計算機研究所研究員11名が設立。1997年中国PC市場で売上トップ。2000年にビジネスウィーク誌で世界IT企業100 社中8位にランク。2004年12月、IBMからPC部門を買収。現在世界PC市場でトップ5。今年1月、NECとの合弁会社 Lenovo NEC Holdings B.V.(レノボ51%、NEC49%。登記上の本社はオランダ、本社機能は東京)の設立を発表。レノボ社のグローバル化度は人事面でも極めて高い。


※ このフォーラムは、当初4月15日(金)に予定されておりましたが、東日本大震災により延期となり10月4日(火)の開催となりました

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9/28(水)
『環境車輛用高性能リチウムイオン電池の研究開発、
                      大型定置用二次電池への期待』
日産自動車(株) 先端材料研究所エキスパートリーダー 東京大学 生産技術研究所 特任教授 堀江英明

当時ニッケル水素電池でしのぎを削っていた自動車産業で、充放電の安定、高エネルギー密度、性能劣化の少なさから、いち早くLIBの車への可能性に気づき、1992年、日産はLIBに絞り、ソニーと共同開発を開始した。氏はEV用LIB開発を先導してきた先駆者。氏は、今後LIBは様々な環境技術を束ねるハブになる可能性があると見ている。今回は、リニューワブル・エネルギー利用のための定置用電池の可能性についても触れていただく。

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10/19(水)
 オイルショックを契機とした省資源と感性の時代を迎えた1980年代の大ヒット商品を振り返る
『酵素入りコンパクト洗剤"アタック"の開発と市場戦略』
元花王(株) 取締役 研究開発統括 マニー(株)社外取締役村田守康

1987年、花王は世界初のコンパクト・酵素入り洗剤 "アタック" を発表。「スプーン一杯で驚きの白さ」とうたわれたこの新商品は洗剤市場の勢力地図を塗り替え、アサヒスーパードライと共に当時画期的大ヒット商品となった。この中心となっていたのが当時同社の家庭品研究所長 村田守康氏。成熟市場化していた合成洗剤市場の再活性化につながった。この開発はどのようにして始り、如何なる山や壁を乗り越えてブレークスルーされたのか。

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11/11(金)
 先人の知恵に学ぶ先端技術開発
『たたら製鉄から生まれる次世代製鉄への夢』
東京藝術大学 教授 東京工業大学 名誉教授永田和宏

「たたら製鉄」での鉄の不純物濃度は高炉製鉄の1/10。製鉄四千年の歴史で、粉鉄鉱石から銑鉄や鋼を商業的に製造したのはたたら製鉄だけ。粉鉱石は比表面積が大きいので塊鉱石より非常に早く反応が進む。しかし、高温ガスを強く吹くと粉鉱石は吹き飛んでしまう。わが国古来のたたら製鉄は、弱い風で不純物の少ない銑鉄や鋼を高速で造った。今回は、マイクロ波を使って「たたら製鉄」を現代に復活する、画期的技術開発をご紹介願う。

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12/19(月)
『世界初 有機TFT駆動 フルカラー有機ELディスプレーの開発』
ソニー(株) コアデバイス開発本部 ディスプレイデバイス開発部門長野本和正

2010年5月、ソニーは2001年発表の13型世界初有機ELディスプレイにつづき、4mmφの細い棒状に巻取り可能な、厚さ80μm、世界最高精細121ppiの解像度を達成した4.1型、世界初、独自技術による有機TFT駆動フルカラー有機ELディスプレイを発表。巻き取った状態のままで動画を再生できる。現在は実用化開発途上。極めて薄く、軽く、耐衝撃性と収納性に優れた次世代モバイル機器時代を切り開くものと、世界の注目を集めている。

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2012年
1/19(木)
『技術の限界に挑む、金型製作・成形加工による
      超薄肉・超微細・超精密プラスチック製品の実現』
(株)かいわ 代表取締役 山添重幸

    全長2.6mmプラスチック製くわがたとゴマ粒

同社は、世界最小携帯電話用振動モータ部品、世界最小ピッチコネクターを始め、超微細・超薄肉・超精密プラスチック製品を金型製作と成形加工技術により超高精度で実現する、知る人ぞ知る中小企業。同社に持ち込まれる相談は、殆ど従来技術の限界を超える仕様。一般的な"ものづくり"、"技術"の常識が通用しない。同社の心臓部は恒温、恒湿、振動対策から地下工場。μ加工機でナノ加工を行う。第3回ものづくり日本大賞受賞。

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2/8(水)
『エネルギー、'ものづくり'のパラダイムシフト/
       ネイチャー・テクノロジーを求めて』
東北大学大学院 環境科学研究科 教授石田秀輝


    水のいらない風呂、いつも殻が綺麗な蝸牛

INAX取締役技術統括部長・環境戦略部長兼務を経て、2004年から東北大学教授。環境問題への努力にもかかわらず加速する環境劣化。この 「エコジレンマ」 をどう解決するか。氏は "エネルギー" と "ものつくり" のパラダイムシフトの実現を目指し、国内外で積極的に活動。自然の凄さをリデザインする "ネイチャー・テクノロジー" を提唱。「環境戦略と経営戦略、技術戦略は一体」 が氏の理念。 「地球が教える奇跡の技術」 など著書多数。

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