開発者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」

最近のプログラム

2010 プログラム

2010年3月18日 クオンタムリープ(株)  代表取締役社長 ソニー  アドバイザリー ボード 議長 出井 伸之 氏
『 時代の変革期、日本大転換ヘの道筋を考える 』

氏は、ソニー会長 兼 同グループCEOを離れた現在も世界各界トップとの親交が極めて深く、政・官・産・学はいうに及ばず、文化・芸術・芸能面においても常に時代の最先端に触れてグローバルに活躍。今回、氏が世界のホットな鼓動に触れて肌で感じている強烈な時代観と今日のヴィジョンをご披瀝いただく。現在、ソニーアドバイザリーボード議長。中国百度(バイドゥ)など社外取締役併任。

2010年4月14日東京大学 知的資産経営 特任教授 小川 紘一 氏
『 技術で勝ち、オリジナリティーを持ちながら、グローバル市場で優位性を失うのは何故なのか 』 - 日本企業の新たな勝ちパターンの再構築 -

日本はこれまで、技術・製品の革新に成功すれば必ず国際競争力につながり、潜在ニーズを引き出して新たな需要を切り開く新商品を開発すれば必ず企業収益に貢献する、という暗黙の前提で走って来た。しかし、グローバル市場で大量普及が始ると、わが国の市場優位性が失われて行く現象が過去10.15年に現れ、21世紀になってこの傾向は更に加速しているのは何故なのか。 

2010年4月23日 コマツ KOMTRAX グローバル推進部 主幹 笠原 時次 氏
『 ITを駆使した コマツ建設機械事業のグローバル展開 』

IT駆使でここまで製造業が変わるかという典型例。ブルドーザーなど建設機械の稼動状況・部品交換や修理の最適時期情報などをオンデマンドで遠隔入手・管理可能にして画期的メリットを実現。進出先の経済変動などを逸早く察知してライバル企業より一足早く経営的処置を講じられるなど、グローバル競争の激しい同業界で決定的勝ちパターンを構築。氏はその中核となった開発者。

2010年5月12日 (株)GKデザイン機構(株) 代表取締役社長  田中 一雄 氏
『 求められているデザイン ドリブン イノベーション 』
- 今後国際社会における、デザインの経済価値 -

GKはわが国工業デザインの草分けとなったデザイン事務所。氏はその2代目社長。世界インダストリアルデザイン団体協議会理事。グッドデザイン大賞内閣総理大臣賞他受賞多数。北京オリンピック標識システムのデザインなど、内外の都市環境・プロダクツデザインで活躍。今日の世界の趨勢の中、日本産業界のデザインの現況に大きな危機意識を持つ。創造・革新・再生に果たすデザインの今後の重要性を指摘。

2010年6月17日 サントリーホールディングス(株) 監査役、元取締役 品質本部長 中谷 和夫 氏
サントリーの事例を通して、今後の経営を考える
『 46年目で黒字を生んだ、サントリービールに取り組んだ夢と苦闘 』

サントリーのビール進出は'63年。大手三社寡占の中、洋酒の絶好調に経営の緩みを恐れた佐治敬三が、敢えて最難関のビール事業へ挑戦を決意して創業者鳥居信一郎に相談。この時、出た言葉が「やってみなはれ」。同社ビールの初の黒字計上は'08年12月。この45年間の夢と苦闘の軌跡に触れる。氏は、ビール研究所長、利根川ビール工場長、サントリー(上海)ビール有限公司総経理などを歴任。

2010年7月16日 キヤノン(株) 総合R&D本部 副本部長 里村 博 氏   総合R&D本部 顧問 松田 弘人 氏

里村氏

松田氏

単独製品の技術先進性だけでは勝てない、今後の日本の製品戦略を考える
『 激変の時代、新たな創造への挑戦 』

同社は複写機、プリンター、カメラ、ステッパー、医療機器などに事業展開する高開発型企業。里村氏は複写機、松田氏はプリンター畑を歩き、共に同社記録技術開発の中核。同社は、現在、技術推進の方向としてクロスメディアイメージングヴィジョンを打ち出し、未来型イメージング構想を持つ。時代の転換期を迎えた今日、同社の今後の夢と決意を伺う。

2010年8月27日 日立ハイテクノロジーズ(株) 名誉相談役、前代表取締役会長 桑田 芳郎 氏
『 海外に飛躍する日本の鉄道事業 』- 約束と信頼をベースに-

日立は鉄道発祥の地 英国に、独シーメンス、仏アルストム、加ボンバルディアなどを押さえて、CTRL(Channel Tunnel Rail Link)用高速車両174両を2005年単独受注した。続いて009年英国全土を走る高速鉄道車両・保守・運行管理契約(約1兆円)の優先交渉権を獲得。 これは長年にわたる関係者の努力の成果である。なぜこれが実現したのか、その真髄を、本プロジェクトを推進した桑田芳郎氏に伺う。そこには真のグローバル化とは何かという大切な課題がある。


9/22 (水)
『次世代電気自動車‘ELIICA’の開発、今後の挑戦』-脱「ひとり勝ち文明論」-
慶応義塾大学 環境情報学部 教授  (株)SIM-Drive 代表取締役社長  清水 浩

EliicaはElectric Lithium-Ion Carの略。インホイールモータ・8輪駆動の次世代電気自動車。トランスミッションなど動力伝達装置がない。時速370km。ポルシェ911ターボに100マイル競争で勝利。家庭電源で約5時間で充電完了。1回の充電で300km走る。コンセプトは100円/100km。エネルギー効率でガソリン車の4倍弱が目標。Eliicaは車と車産業の将来を革新的に変えるという。SIM-Driveには30数社が参加し、オープンソースでプラットフォームの開発と全世界への普及を目指す。

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10/27(水)
『新たな価値創造 超高解像度TV・Cell REGZAの開発、
 日本のものづくりの復権を目指して』
(株)東芝 ビジュアルプロダクツ社  統括技師長田辺 俊行

Cell REGZAは東芝の総合技術力を結集し、「TVの革命」をモットーに、新たな価値創造を目指して開発に着手。2009年12月に発売された。Cell REGZAのキーワードは「TV=エンジン」。ディスプレイではない。Cell REGZAの超高解像は、全て半導体に組み込まれ、ブラックボックス化されたソフトウェアによる。日本の開発戦略と'ものづくり経営'が歴史的転換期に直面している今日、東芝のCell REGZAを通して、今後日本の開発戦略とものづくり経営を考える。

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11/16(火)
新しい潮流が始まった21世紀、エネルギー・環境・グローバル大競争時代
『今、日本が求められている太陽電池の開発・事業化戦略』
太陽光発電技術研究組合 理事長 三洋電機(株) 元代表取締役社長 桑野 幸徳

氏はアモルファスシリコン太陽電池のパイオニア。世界初の工業化に成功。現在も日本の太陽電池開発の中心にあり、その開発リーダーを担っている。日本は2006年まで太陽電池で7年連続世界トップだったが、現在中国、EUに次いで世界3位。太陽電池は21世紀の最重要技術の一つに挙げられ、最も期待されている産業。2009年、First Solar社が独自のビジネスモデルで世界シェア1位へ躍り出た。太陽電池の技術開発は今後如何に進み、日本は時代の先導者となれるのか。

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2011年
1/17(月)
『小惑星探査機‘はやぶさ’構想、その実現に寄せた夢・今後のビジョン』
(独)宇宙航空研究開発機構 JAXA  宇宙科学研究本部 宇宙航行システム研究系教授  川口 淳一郎

「はやぶさ」は日本の科学技術の粋と叡智を結集し、2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機。世界初のイオンエンジンを搭載し、2005年夏、小惑星イトカワに到達。科学探査と世界初のサンプル採集を試みた後、2007年4月地球に進路を取った。しかしその後、姿勢制御装置の故障、化学エンジン全損、電池切れ、通信途絶、イオンエンジン停止など数々のアクシデントに見舞われたが復旧。2010年5月13日、7年60億kmの旅を終えた。川口氏はその壮大な夢のプロジェクト・マネージャー。

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2/22(火)
『日本の新たなグローバル・アドバンテージとなる、開発戦略と事業戦略の構築』
(株)三菱ケミカルホールディングス  代表取締役社長 小林 喜光

TV、DVD、液晶など、技術に優れた日本のエレクトロニクス製品が世界シェアを失いつつあり、日本の‘ものづくり経営’が歴史的転換期を迎えている。同社は独自のDVD記録材料とスタンパーを一体化してブラックボックス化し、Full-Turn-Key-Solution型プラットフォームを構築。DVD製造は台湾やインド企業に移管しながら、メディアの大量普及と高収益の同時実現に成功。DVD版インテルモデルといわれ、21世紀型の独創的ビジネスモデルといわれる。今、“新たな企業・事業モデル”の構築に挑戦中。

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3/9(水)
【相互ディスカッション】 ソニー(株)元執行役副社長 中村末廣氏
コーディネーター  森谷 正規 氏

1. アジアの成長と変化、世界の産業構造変化に対応する今後の製造業を考える
2. 日本の‘ものづくり経営’が直面している課題
- 革新すべきもの、強化すべきもの -

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