2017年7月4日(火)

 JAXA シニアフェロー 宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授 川口淳一郎氏

『今”はやぶさ”を振り返って…、今後日本が挑む宇宙開発』

川口淳一郎氏

 2017年度前期例会の「イノベーションフォーラム」第3回は、来る7月4日(火)、「今 ”はやぶさ” を振り返って、今後日本が挑む宇宙開発」 と題して、JAXA シニアフェロー 宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授 川口淳一郎氏をお迎えしてご講演いただきます。

 「はやぶさ」は、ご案内の通り、日本の科学技術の粋を結集して2003年5月に打ち上げられ、2010年5月、7年、60億kmの旅を終え、日本人の心に深く、大きな感動を呼んだ小惑星探査機です。

 世界初のイオンエンジンを搭載し、小惑星イトカワで科学探査と世界初の小惑星サンプル・リターンに成功し、地球帰還に進路を取りましたが、途中、通信途絶、イオンエンジンをはじめ化学エンジン全損など満身創痍、一時は行方不明になりました。

はやぶさ想像図 提供:JAXA

 あまり注目されていませんが、実は、小惑星へ「はやぶさ」を到達させること自体が大きな挑戦だった、のだそうです。

 “はやぶさ” は当時、5つのオリジナル技術に挑んで、世界初の小惑星のサンプル・リターンに成功するわけですが、その中でも大きな技術的特色は、“はやぶさ”を大きな自律性を持つロボットとして機能させることでした。

 “はやぶさ”の飛行の全体の中で、一番苦しかったのはどこですかと、色々な方に聞かれるそうですが、着陸に先立つターゲットマーカーの投下だったといいます。一番焦って、プレッシャーが懸ったときだったと川口氏は言います。これに時間が懸りすぎると地球に戻るためのタイムリミットを過ぎてしまう。

 そこで、JAXA、メーカー、若手、ベテランを問わず、色々な意見を出してもらった中で、ソリューションがありました。それは、これまであらゆるプログラムがコンピューターの自動処理を前提に組まれているが、ここに人間が介入出来る余地を設けたらどうか、という提案です。早速始めてみると、驚いたことに、爆発的に処理が早くなった。お陰で窮地を脱することが出来た、といいます。

 今後のAIやIoTの在り方に、多くの教訓を残した経験でした。

 あまり注目されていませんが、実は、小惑星へ「はやぶさ」を到達させること自体が大きな挑戦だった、のだそうです。

 なお、例会終了後、前回同様、本会のチェアマン (有)入交昭一郎 代表・元本田技研工業 (株) 代表取締役副社長 入交昭一郎氏を中心に、有志によるワイガヤの会(産業・分野横断的な懇親と交流の会)を、会場近くに席を改め、持ちたく存じます。

 「はやぶさ2」は2014年12月3日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機により打ち上げられました。1年半ほど小惑星に滞在して2019年末頃に小惑星から出発、そして2020年末頃に地球に帰還する予定です。

 そこで、今、どのような挑戦が行われているのか、じっくりと耳を傾けたいと思います。

 是非、皆様のご予定をいただけましたら幸に存じます。

 【追伸】会の終了後、最寄りの居酒屋で改めて講師をお囲みし、軽くアルコールなども入れ、交流を目的とする「ワイガヤの会」を設けています。会費は飲食代の実費で、3,000円前後です。

日程・会場

【日 時】 2017年7月4日(火)13 : 30-17 : 00 
【会 場】 東京理科大学 森戸記念館 1F 第2フォーラム 
       東京都新宿区神楽坂4-2-2 
      Tel. 03(5225)1033
【テーマ】 『今”はやぶさ”を振り返って…、
         今後日本が挑む宇宙開発』
【講 師】 JAXA シニアフェロー  
      宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系 教授
      川口淳一郎氏
【チェアマン】
      (有)入交昭一郎 代表 
      元 本田技研工業(株) 代表取締役副社長 
      元 (株)セガ 代表取締役社長、会長  
      前 旭テック(株)取締役会長・社長  
      入交昭一郎氏  

スケジュール

  • 13:30-14:30  ご講演(前段)
  • 14:30-15:00  ネットワーキング・ブレイクタイム
  • 15:00-16:00  ご講演(後段)
  • 16:00-17:00  Q&A
MEMO


会 場


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