時代を先導する挑戦と現場に触れる

2013年2月1・2日(金・土)

【訪問見学先】 鳥上木炭銑工場 〈島根県/奥出雲〉

『日本古来の製鉄法 “たたら製鉄” の操業見学』

 来る2月1日(金)は、(公財)日本美術刀剣保存協会様の特別のお計らいにより、島根県奥出雲の同協会が経営し、日立金属(株)様及び(株)鳥上木炭銑工場様の協力の下に操業している 「日刀保たたら」 を訪問させていただいて、来る2013年2月1日(金)〜2日(土)の2日間にわたり、 “たたら製鉄の大詰め” と“たたら製鉄のクライマックス 釜崩し” を見学させていただきます。
 ご案内の通り、たたら製鉄は砂鉄を原料とし、木炭を燃料とする日本古来の製鉄法です。たたら製鉄は江戸後期から明治初期に掛けて最盛期を迎えましたが、明治に入って高炉製鉄に押され、大正12年(1923年) 商業生産を終了しました。
 しかし、日本刀の材料として優秀な「玉鋼」を得るにはたたら製鉄が不可欠で、日本美術刀剣保存協会様(日刀保)がその安定供給を計るため、国庫補助事業として「たたら」の復元を計画し、日立金属様の支援を得て、昭和52年(1977)、「日刀保たたら」として復活しました。

 たたら製鉄における築炉技術は正に長い歴史の中で培った工夫と知恵の結晶で、科学技術といわれるものが未だ無かった時代に、どうして、これだけ科学技術の粋を凝らしたともいえる「炉」を構築し、これだけの精緻を極めた製鉄法を生み出し得たのか、古代人のものづくりの精神とその技術に目を見張ります。

   「たたら製鉄」で産出される鉄の不純物濃度は何と高炉銑鉄の1/10。また、「たたら製鉄」の還元反応は高炉に較べて桁違いに速く、銑鉄が出来る時間は高炉の16倍ものスピードで、更に、たたら製鉄の低温・短時間反応は、シリカやアルミナなどの不純物を生成せず、現代の高炉のように石灰を加え、スラグとして不純物を取り除く手間なしに、高純度の銑鉄を得ることが可能です。
「たたら製鉄」を過去の技術、ローテクという人がおりますが、とんでもないことで、地球規模で環境問題が大きく取り上げられている今日、この「たたら製鉄」が高炉に代わる新製鉄法として、今、現代に甦らせるべく先端科学技術者が挑戦しています。

 今回は、この古代人の偉大な智慧と精神に触れ、‘ものづくり’の原点に触れたいと願っています。万障お繰り合わせいただき、皆様の積極的なご参加を願ってやみません。


見学先日程

【日 時】2013年2月1日(金)〜2日(土)
【訪問先】日刀保たたら製鉄所 鳥上木炭銑工場 
     島根県仁多郡奥出雲町大呂529
【集 合】9:30 出雲空港 
【テーマ】「日本古来の製鉄法 “たたら製鐵”」
     講演:(公財)日本美術刀剣保存協会
         たたら課長 黒滝哲哉氏 
【連絡先】新経営研究会 電話:03-3265-4341 
      

スケジュール

  • 【第1日目】
  • 09:30 出雲空港集合
  • 11:00 昼食
  • 12:30 「日刀保たたら」着
  • 13:00 ご講演・Q&A
  • 14:30 角炉、たたら操業の大詰め 見学
  • 18:00 宿到着
  • 19:00 会食・懇談
  • 【第2日目】
  • 05:00 宿 出発
  • 06:00 たたら操業クライマックス「釜崩し」見学
  • 09:00 宿 到着 入浴・朝食
  • 11:00 出雲大社 着
         *現地解散 
         *希望者は出雲空港へバスでお送りします
MEMO

メモ:

訪問先 地図


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